スキャンは、第8回 ステップ2 の次に行います。
もう一度繰り返して以下に掲載します。
ステップ2. 1枚1枚チェックして撮影順に並びかえます。
そのためには、年代ごとに分ける事が必要となります。
1回だけですので、どんな箱でも良いです。
私はティシュの箱や、牛乳パックで箱をつくりました。
年代別に箱に分けたら、撮影順に並べて“輪ゴム”で束ねます。
アルバムには“ポストイット(附箋)”で順番を書き込みます。
整理後にプリント写真で保管するにしても、デジタル化して保管するにしても、この段階で徹底的に撮影順(と思われる順)に並べる事が必要です。
私の場合は、当初は手あたり次第スキャナでデジタル化ししたのですが、データ化してから並べ替える作業は物凄く大変で、挫折した結果、この方法にたどり着きました。
なぜランダムに近い状態でスキャンすると挫折してしまったかについて説明します。
第5回 デジカメファイルのフォーマット を復習してください。
デジカメで撮影した1枚1枚のJPEGデータにはExifファイルという情報がついていました。
全てのデジカメ写真管理アプリで最も重要な情報が実は上の“撮影日時”なのです。
残念ながらプリント写真をスキャンしてもここに入るのは、スキャンを行った日時が記録されてしまいます。
1973年発売のキャノデートは日付写し込み機能付きカメラのパイオニアとされています。
これ以降は日付付きでプリントされている写真が増えますが、それ以前はプリント写真を見ただけでは撮影日は分かりません。
私は一度目では手あたり次第にスキャンしました。 スキャン後に人物ごとのフォルダーを作り、その中で一枚一枚の写真を見ながら並べ換えようとしたのです。
作業をイメージして頂くと分かりますが、1枚1枚の写真をパソコン画面で見ながら順序を決めて、ファイル名をつけなおします。 ある写真の次を探して順番に名前をつける作業は数十枚続けると目が疲れ、集中力が維持できなくなります。 しかも同じフォルダー内の残りの枚数は何百枚も、時には千枚を超えています。
それでも2~3週間続けたのですが、1割も進まずにもう一度プリント写真を持ち出し、今回は徹底的に撮影順に並べ替えて、順番にスキャンしなおしたのです。
皆さんは同じ苦労をしないために、スキャンの順番が一連の作業上最も重要という事を理解してほしいのです。