色のおはなし(第10回)
今まではプリント写真を扱ういわば“アナログ編”でしたが、今回からは“デジタル編”になります。
前半ではプリント写真のデジタル化について説明していく事になります。
デジタル編 第1回の今回はデジタルデータの基礎となる、色のおはなしから色分解と階調性について説明します。
(1)色分解
みなさん学校時代に色の3原色、光の3原色というのを習ったと思います。
次の図はyac(日本宇宙少年団)さんの教材からお借りしたものですが、左が光の3原色という加法混色、右が色(絵具)の3原色である減法混色です。
プリント写真をスキャナで読み取ってデジタルデータにするときは左の加法混色の赤(Red)縁(Green)青(Blue)に分けてデータ化します。
プリント写真上のある色が、RとGとBの組み合わせデータとして表すという事でこれを色分解と言います。
デジタルデータを加工して印刷(プリント)するときは、右の黄(Yellow)、赤紫(Magenta)、青紫(Cyan)いわゆるY、M、Cの3色のインクを使います。
機会があれば昔の教科書をご覧になってください。
(2)階調性
パソコンである部分に色付けをしたいときは次の様なカラーパレットを開きますね。
真ん中は白です。 外側に行くほど濃くなって行きます。
この濃さの段階を階調といいます。 何段階に分けるかを表した数値を階調性といいます。
(3)デジタルでの色の表し方
色をデジタル的に表現すると、“この色はR(赤)階調何段目とG(緑)の何段目B(青)の何段目を組み合わせた色です”となります。
これを第3回 デジカメの変遷 で出てきた各画素ごとにこの色情報をつけて記録することになります。
本サイトの主役 ToRiZo は RGB各色8bit階調(256段階)、24bitのフルカラーデータとして読み取っています。
256x256x256=16,777,216 いわゆる 色再現1,678万色となります。