第5ステップ:取材をする
プロットが出来上がり自分史の構成が決まると、いよいよ内容となりますが、その前に不確かな記憶や記録を再確認するための取材をする必要があります。
まず親や祖先を含むファミリーヒストリーを考えてみましょう。
NHKの様に可能な限りの記録や関連する人々までの取材は個人では不可能としても、分かっている祖先の出身地を訪れていわゆる郷里の資料を集めてみるのが良いでしょう。
市役所の情報窓口や駅の観光情報窓口でも結構な資料や情報が得られるものです。
また先祖が檀家となっていたお寺や、本家のお墓などもヒントを与えてくれるかも知れませんね。
取材・情報収集には次の様な七つ道具を持っていく事をお勧めします。
カメラ、メモ帳、携帯電話(スマホ)、ペン、名刺、レコーダー、質問内容、そしてToRiZoを持っていくと親戚や友達の写真をその場でスキャンさせてもらうことができて大変便利です。
筆者が父親の生まれた街月島近辺を散策取材したFB(FaceBook)の記事を以下に掲載します。
<Facebook記事:2015.7.18>
自分史活用アドバイザーの大先輩方が書かれた ①失敗しない自分史づくり に従い ”父と母の自分史づくり”に取り組んでいます。
その中の②全身で書く自分史のページには自分史づくりは頭だけでなく体を使って書きましょうと述べられています。
”足をうごかしましょう”の実践で父が生まれ育った月島と深川の町を訪れました。
恥ずかしながら都内在住歴ほぼ10年(ただし八王子が半分)にもかかわらず、築地未経験なので、築地市場で大江戸線を降りました。③もんぜき通り を経て ④勝鬨橋 を渡ります。
⑤月島 は東京で限られた戦災を免れた地域なので、今も歴史を重ねた路地が多く並んでいました。 ⑥もんじゃ焼き誕生の地であることは有名ですね。
深川を歩いて目に留まったのが”深川江戸資料館”です。 ⑦大きなホールに江戸深川の街並みが再現されていて、建物の中にも上がることができ撮影もOK。 楽しく1時間以上を過ごしました。
門前仲町から都営線に乗ろうと清澄通りを下って、海辺橋を渡るとそこに⑧松尾芭蕉さんが座っていました。仙台堀川沿いの海辺橋から清澄橋までの細道が芭蕉の散歩道だったそうです。道沿い10mおきに⑨立札があり芭蕉の句が並んでいます。さすがに1枚目は”深川にて”とありますが、残念ながら有名な句ではないですね。
こうして当日の歩数は13700歩、10kmをぶらあるきしました。
さまざまな発見があり本に記載の通りとても楽しかったです。
先週7月15日の猛暑日のことで、500mlスポーツドリンク3本飲みながら決行しました。
猛暑日は避けた方がよさそうです。
<以上FBより>
“深川江戸資料館”では思いもかけない発見がありました。
昔の江戸・東京の子守歌が資料館を入るとすぐに掲載されていましたが、なんとその歌は私が幼いころ寝かしつけるときに祖父がいつも歌ってくれた懐かしい歌詞でした。
“ねーんねんころりよ
おころりーよー
ぼうやのおもりはどこへいたー・・・・・“
祖父は父もこの歌で寝かしつけていたのでしょうか?