第1ステップ:つくりたい自分史のイメージを固める

本講座第3回で取り上げた自分史フェスティバル取材報告の様に、最近の自分史には様々な形態があります。

製本・書籍形態、自費出版が「自分史」の全てであった時代から、今ではフォト自分史や自分史ムービーへと広がって来ています。

1)フォトブック自分史

現在は写真と言えばデジカメ、さらにここ数年はスマホかタブレットでの撮影がほとんどと思われます。

写真整理講座の“第2回 デジカメ登場と撮影枚数” で スチルカメラの出荷台数推移 という次のグラフを見て頂きましたね。

カメラのメーカー出荷台数
カメラのメーカー出荷台数の推移グラフ

2010年以降は堅調に増加してきたデジタルスチルカメラが一挙に減少しています。

2010年頃から多くの方が今では”ガラケー”などと呼ばれるようになった携帯電話から“スマホ(スマートフォン)”に乗り換えだしました。
図のスチルカメラの減少はスマホには大画面液晶と高密度カメラ(1000万画素クラス)が標準装備されていて、もはやカメラを別に携帯する意味がなくなったからです。

写真がデジタルになって撮影枚数が大きく伸びていることも写真整理講座の同じ第2回でしめしました。

写真の撮影枚数
写真の撮影枚数推移グラフ

この10年間で、写真の歴史始まって以来180年で積み上げてきた累積枚数である1.5兆~2兆枚(筆者推定)と同じぐらいシャッターが切られている様です。

デジカメはフィルムも現像も不要で、いつでも、どこでも、なんでも撮影する事が一般化しました。

しかしながら、プリント写真がなくなってしまい、デジカメで撮影した写真をじっくりと見返して楽しむ事をしなくなってしましました。

そこで台頭してきたのがコストの安い“フォトブック”です。

印画紙に現像するのではなく、印刷技術でつくる写真集です。

この“フォトブック”をイメージして作る自分史を「フォトブック自分史」と呼びたいと思います。

2.ムービー自分史

言わずもがなの動画、ムービー形態の自分史です。

前回の“自分史フェスティバル”の報告では、プロである大手の映画会社さんの“自分史ムービー”を紹介しました。

この講座では、マイクロソフトがフリーで供給しているLive Essentials の中の一つのアプリである「ムービーメーカー」を使って作る「ムービー自分史」に取り組む事とします。

またこのカテゴリーには、「スライドショー自分史」も含んで講座を進めていきます。